塗装工程の基本
私たち美匠未来建設の外壁塗装・屋根塗装の基本的な工程の流れをお伝えいたします。塗装本来の目的である「“お家自体”を長持ちさせる」ことを第一に考えた施工を行っていきます。
決して「“塗膜”の耐候性」や「美観の向上」でとどまることのない、本質に基づいた正しいメンテナンスを提供していきます。それが「お客様ご家族様が末永く安心して暮らせる」ためになると信じているからです。ただし、ここに掲載した内容は全工程の3分の1程度のものとなります。実際の外壁塗装・屋根塗装では、さらに細かな工程を数多く積み重ねて完成させていきます。
代表的な七つある劣化因子を抑制し、耐久性を35%UPさせていくための施工の一部をご紹介させて頂きます。
美匠未来建設の基本的な
塗装工程の流れ
(浜松市中央区南伊場町 H様邸)
新築後10年が過ぎると、外壁や屋根の色あせが目立ちはじめます。外壁表面の防水機能の低下だけでなく、目地部分や端部には弾力のあるシーリング材が充填されておりますが、年数とともに硬化し、ひび割れが起こり、雨水が侵入することで内部腐食や雨漏りの原因になっていきます。その他にも、汚れの付着やコケ・カビ等の微生物による外装材の劣化促進などの悪影響も出てくるため、外壁塗装・屋根塗装による定期的なメンテナンスが必要になってまいります。そのうえで私たち美匠未来建設では、七大劣化抑制技術(ななだいれっかよくせいぎじゅつ)を採用した外壁塗装・屋根塗装により、新築以上の強さと機能性を付与させることも可能となりますので、お家を健康的に長持ちさせたいと願うお客様にはとくにお薦めいたします。
-
施工前 家全体
-
施工前 屋根部分
※ 日数や施工内容は参考例です。
施工に関わる技術者の数、天候、劣化状況、プラン等により変動いたします。
-
安全性と作業性を考慮した足場をつくります
近隣へもしっかり配慮しながら組み立てていきます
良い工事の土台となるのが足場です。腕の良い技術者であっても、作業する足元が不安定な状態では腕の良さを発揮できません。そして事故や倒壊の心配のない確実な足場を組むことが何より大切です。
また、塗装工事における近隣トラブルで意外と多いのが足場の組立時・解体時です。大型トラック停車による通行の妨げ、資材の散乱、騒音、マナーの欠如 等々、このポイントをしっかりと押さえた近隣への配慮や対策を事前に取っておくことが大切です。
- 微生物劣化
-
高圧トルネード洗浄にてしっかり汚れを
落としていきます -
外壁の種類・状態に合わせて
最適な洗浄方法で行います
塗装工事で最も重要な洗浄作業で劣化度合を見定めていきます
今まで蓄積されてきた汚れ、コケ、カビ、有害物質、劣化した塗料をきれいに落としていきます。私たちの洗浄作業では一般的な洗浄の30%洗浄力の高い「高圧トルネード洗浄」を基本仕様としています。一般的な洗浄では取り除くことのできないすみずみまでしっかりと取り除くことが品質の決め手となることを熟知しているからです。
そして、外壁・屋根・付帯部の劣化度合を見定め、次工程での最適な下地処理方法を考えていきます。この洗浄作業時にはしっかりと戸締りを行って頂き、お洗濯物は外に出さないようにご配慮をお願いいたします。
- 水分劣化
- 酸性劣化
- 塩害劣化
-
ひび割れ補修完了
適材適所に合わせた補修材を使用して復元処理を行います
夏の太陽熱や冬の凍結などによる伸縮膨張や建物の揺れなどによって、外装材(外壁・屋根・付帯部)にひび割れが発生していることが多々あります。
その場合は、シーリング材やパテ材などの補修材を使い、キレイに復元していきます。注意点として、塗料で一時的にひび割れを埋めることも可能ですが、私たちの考えでは「手抜きの一つ」だと考えておりますので、キッチリと専用の補修材を使用して防水処理を行ってまいります。
-
目粗し(ケレン)作業
-
サビ止め塗料(白色)の塗装
鉄部の表面を目粗し後、サビ止め塗料を塗装していきます
表面が滑らかな金属面(水切り板金、破風、鼻隠し、戸袋、雨戸、とい持ち金具 等)や塩ビ面(雨どい等)には、塗料を塗る前にサビ除去や密着性向上を目的とした目粗し(ケレン)作業をしっかりと行っていきます。
その後、金属面に対して強力なサビ止め塗料を塗装し、金属面をサビから守っていきます。隠れて見えない部分にこそ手をかけることが、技術・品質を追求する仕事の真骨頂です。
-
窓枠の養生作業
境界線の美しさまで意識した養生を行います
養生(ようじょう)とは、窓サッシや床などの塗料を塗る必要のない部分をビニールで覆う作業です。たとえ塗料が落ちても汚れないようにするために行うものですが、私たちはそれ以外にも境界線の美しさを意識し、上から下まで(もしくは右から左まで)ピシッとまっすぐなラインで仕上げていきます。
「神は細部に宿る」という格言があるように、細かなところにまで配慮するこだわりが積み重なり、小さな違いが最終的には大きな仕上りの違いとして表れてくるのです。
- 水分劣化
-
目地シーリング部の劣化
-
目地部の一般的な構造 ※上から見たイメージ図
硬化し、ひび割れが起きはじめます
お客様が塗り替えを考え始めるきっかけとして多いのが「目地シーリング材のひび割れや破断」です。とくに外壁に窯業系サイディングボードを使用されているお家の場合はその傾向がより強くなります。確かにお客様がお感じの通り、目地シーリング材のひび割れや破断は雨漏りや内部腐食に直結する原因のため、できる限り早めのメンテナンスを行うことが理想的です。
もちろん、目地シーリング材の裏側にはハットジョイナー等の雨漏り防止のための部材が付いており、侵入した雨水が下から抜ける構造になっていたり、湿気を溜めない通気層があることは確かです。しかし一度濡れてしまった紙が元に戻らないのと同じように、内部に侵入した雨水などにより、少しずつ外装材や内部木材の腐食が進行してしまうことも事実です。そのため、その重要性をきちんと認識している施工会社による早めのメンテナンス、適切なシーリング材、長持ちさせる施工法にて補修を行っていくことが大切になります。
※今回のお家の施工事例では、縦目地・窓枠目地ともに数量が少ないため、別のお家の縦目地・窓枠目地にて施工事例をお伝えさせて頂きます。
-
縦目地 補修前
-
窓枠目地 補修前
-
古いシーリングを撤去していきます
-
3面接着にならぬよう、ボンドブレーカーを貼ります
-
2面接着による密着性を高めるための下塗りをします
-
外壁の色に合わせたシーリング材を打っていきます
-
縦目地 補修完了
-
窓枠目地 補修完了
目地シーリング材の補修方法(打ち替え仕様)
シーリング補修には大きく分けて「打ち替え工法」と「増し打ち工法」があります。基本的にメンテナンス時には旧シーリング材を全撤去して新しいシーリング材を充填しなおす打ち替え工法を推奨しておりますが、予算の兼ね合いや補修箇所によっては、旧シーリング材の上から新しいシーリング材を上乗せする増し打ち工法にて対応する場合もあります。
また、住宅の塗装工事で使用される代表的なシーリング材には大きく3種あり、①変性シリコンシーリング材、②ウレタンシーリング材、③高耐候ウレタンシーリング材に分かれます。最も多いのは①変性シリコンシーリング材です。とくに速乾タイプのものは施工して24時間後には乾燥し、塗装作業にスムーズに入っていくことができます。
現場作業目線からすると非常に助かるシーリング材です。しかし変性シリコンシーリング材の弾力性は可塑剤(かそざい)等を添加することにより発揮される弾力のため経年とともに可塑剤が蒸発し硬化していきます。そのため約10年を目安に再度メンテナンスを行うことを推奨しています。一方、②ウレタンシーリング材に関しては、ウレタン自体の持つ弾力性を活かすため、経年による硬化を抑えることができます。しかし紫外線に弱いため上から塗装をして隠す必要があります。
今まではこのどちらかで用途に応じて使い分けて使用していました。そこで登場したのが③高耐候ウレタンシーリング材です。特殊技術を駆使したこのシーリング材は、ウレタン自体の持つ持続的な弾力性はそのままに、たとえ上から塗装せずに直に紫外線に浴び続けたとしても15年~20年の耐候性を持つ非常に品質の高いシーリング材です。
欠点を挙げるならば、塗装可能な乾燥までに1週間以上の期間を空けなければならないことと材料代が高くなることです(材料代はコストパフォーマンスの観点から見れば安くなります)。これら代表的な3種類のシーリング材を用途やお客様のご要望に合わせて柔軟に変更・対応していくことが求められます。
最後に注意点として挙げておきたいことがあります。それは、目地部シーリング材の上から塗装した際の「塗膜割れ」についてです。シーリング材の弾力性と塗膜の柔軟性には大きな差があるため、シーリング材の上に塗装することで3年以内に部分的ではありますが塗膜割れが発生することが多い傾向にあります。この塗膜割れの症状を良しとするか否かによって、施工方法が変わっていきます。
否の場合はシーリング材の上から塗装を行わないよう、塗装完了後に「後打ち」を行います。塗膜割れは起きない反面、直にシーリング材に紫外線などの劣化因子が当たるため、上から塗装した場合と比べると耐久性は落ちてしまいます。細部の見た目を大切にする方にお薦めする施工法です。
一方、良しとなった場合は塗装前に「先打ち」を行います。99%のお客様はこちらの方法を選ばれます。もちろん「塗膜割れは良しとする」と言いつつも、塗膜割れを全く気にしないわけではないことを私たちは理解しております。そのための施工法として、目地シーリング材の色と外壁仕上げの色とを同色にする「共色施工」を実施していきます。全く同じ色というわけにはいきませんが、シーリング材「白系」で外壁「ベージュ系」よりも、シーリング材「ベージュ系」で外壁「ベージュ系」の方が確実に塗膜割れが目立ちません。割れているのは表面の塗膜だけであってシーリング材まで割れているわけではありませんので防水機能はそのままですのでご安心ください。
私たちは創業当時より様々な対策を取ってまいりましたが、現在はこの方法が総合的に見て最もお客様のご要望と品質を高められるものとして標準仕様としております。
- 水分劣化
- 微生物劣化
-
ケイカル板への塗装
-
※木部(垂木)への塗装の場合
軒天部のカビ発生や雨水の回り込みを防ぎます
軒天部には主に、防藻、防カビ、防水(防腐)機能が備わった通気性のある専用塗料を塗っていきます。軒天部は直接日が当たらないため紫外線による色あせなどの劣化は起きにくいものの、藻やカビの発生や雨水が回り込むことによるボードの脆弱化などが発生しやすいため、それらの劣化要因を予防するための対策として専用塗料による塗装を行っていきます。
- 紫外線劣化
- 水分劣化
-
耐候性能が付与された下塗り塗料を使用
-
多彩色ボード用の耐候型下塗り塗料を使用
外壁材の強化と密着性向上を図ります
塗装工事というのは、上塗り塗料のグレードが注目されがちですが、現場の実情からすると下地処理や下塗り工程の方がさらに重要度が高いとされています。 なぜなら下地が脆弱な上からどれだけ高品質な塗料を塗ったとしても下地ごと剥がれてくる可能性が高く、土台がキレイに整っていなければ、その上からどれだけキレイに仕上げようとしても必ず下地の補修痕や吸い込みムラが出てしまい美観性が損なってしまうからです。
- 紫外線劣化
- 熱劣化
- 水分劣化
-
ボード用の中塗り塗料を使用
-
多彩色ボード用の中塗り塗料を使用
色変えによって細部までしっかり塗り込むことができます
中塗り工程とは、上塗り塗料の1回目と言い換えることもできます。そのため、塗膜の適正な厚みを形成するために重要な工程になります。しかし全ての業者が適正な厚みを確保するための施工をしているわけではないというのが悲しい現実です。
しかし全ての業者が適正な厚みを確保するための施工をしているわけではない、というのが悲しい現実です。
中には、この中塗り工程を省き、下塗りと上塗りの2回塗りで仕上げる“手抜き”を行っている業者も存在します。この手抜きを予防するためには「工程進捗の見える化」をしなければなりません。これを拒む業者であれば、たとえ工事金額が安くても依頼しない方が良いと判断することを推奨いたします。1年~3年後の早期色あせやハガレによるトラブルで再塗装が必要になり、逆に工事金額が高くなってしまうこともあるからです。
中塗りを上塗り塗料とは少し色を変えて塗ることによって、手抜き予防になることはもちろんのこと、塗る側の私たちにとっても“100%”塗り残しなく隅々まで塗り込むことができ、結果的に隅々まで美しさと耐候性能・防水性能を付与したお家へとつながっていきます。(多彩色ボードはクリヤー仕様のため色変え工法ができないことをご了承ください)
さらに美匠未来建設では、防熱バキューム技術TMの採用により、この中塗り工程のなかで特殊な防熱加工を施していきます。この技術により、防熱(遮熱・断熱)機能が付与され、強力な熱劣化から塗膜だけでなく、外壁材ひいてはお家自体の劣化を最小化し、負担を軽減する対策を施していきます。
- 紫外線劣化
- 水分劣化
- 酸性劣化
- 塩害劣化
- 摩耗劣化
- 微生物劣化
-
ボード用の上塗り塗料を使用
-
多彩色ボード用の上塗り塗料を使用
塗膜の「層」と「厚み」まで意識して仕上げていきます
外壁最後の仕上げ工程に入っていきます。下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれで色を変えて塗ることで確実な施工と品質向上を実現する私たち美匠未来建設のこだわりの一つです。
一層一層を確実に形成し、強い塗膜をつくっていくことがお家を長持ちさせるために必要な絶対条件となります。出来上がった塗膜はお客様が見てわかるほど、しっかりと強靭で厚い塗膜によって守られていることが実感できると思います。
また、今回使用した多彩色ボード用のクリヤー塗料にも秘密があり、私たちの使用するものは目地シーリング材の上にもしっかりと密着し、塗装することが可能です。そのためシーリング材自体を長持ちさせることが可能となります。しかし現在市場に出回っている一般のクリヤー塗料では、目地シーリング材の上から塗装することができない性能のためご注意ください。
- 紫外線劣化
- 熱劣化
- 水分劣化
※洗浄後 屋根塗装時の必須工程であるタスペーサーの取り付け
-
タスペーサーを取り付けていきます
-
※参考 縁切り作業
屋根材1枚につき2ヶ所の取り付けが基本です
屋根材として多く普及している薄型化粧スレート瓦(通称:カラーベストまたはコロニアル)ですが、この屋根材を塗装する際には気を付けるポイントがあります。それは「タスペーサー」という部材を屋根材の一枚一枚に取り付ける必要があるということです。
この屋根材は薄い板を屋根全体に一枚一枚張り合わせて完成させていますが、侵入した雨水は張り合わせてある隙間から下へ逃がす構造になっています。
しかし、タスペーサーを取り付けずに塗装をしてしまうと、塗料により排水する隙間がふさがってしまい、侵入した雨水を逃がすことができなくなってしまいます。この状態になってしまうと内部腐食を起こしてしまいます。それを防ぐ方法として「タスペーサー」を取り付ける必要があるということです。
例外としては築後20年以上、未塗装のまま経過している場合は、屋根材自体が熱によって反ってしまい、それによって隙間が大きく開いてくるためタスペーサーを取り付けることができなくなる場合があります。
また、タスペーサーの取り付けは「下塗り後」というのが製造元のセイム様の見解ですが、それは下塗り塗料に強溶剤と呼ばれる非常に溶解力の強い塗料を使用するとタスペーサー自体が傷んでしまうから、という理由からです。しかし現在の住宅塗装分野において強溶剤の塗料を使用することは0に等しいため、私たちは高圧洗浄後に速やかに排水・乾燥させる目的で、下塗り前に取り付けるようにしています。
タスペーサーが誕生する前まで「縁切り(えんぎり)」という方法が行われていました。こちらは部材を使用しないため費用が抑えられるものの、塗装完成後に行う作業のため、作業中に塗膜を傷めてしまうことや、一度縁切りした屋根材が時間の経過とともに再密着してしまい、隙間を確実に開けることができない等の問題があります。ご予算や仕様に応じてどちらかを行う必要がありますが、総合的に見ればタスペーサーを取り付けることを推奨いたします。
-
耐候性能が付与された下塗り塗料を使用
屋根材の強化・密着性向上・遮熱性能の付与を図ります
屋根は外壁に比べて3倍過酷な条件下のため劣化がさらに進んでいることが多く、しっかりと復元処理から下地強化まで行わなければ長持ちさせることはできません。
そのため、使用する塗料も高グレードのものを使用した方が、長い目で見て劣化を抑えることができるうえで余計なメンテナンス費用も抑えることができますので推奨いたします。
とくに屋根は「浸透させて下地から強化させること」「上塗り塗料の塗膜が適切に形成されるように土台をつくること」「熱劣化を防ぎ、遮熱(しゃねつ)効果を高めるために下塗り塗料は白色を選定すること」これらが求められます。
さらに私たちは外壁同様に防水バリアコンビネーション技術TMにより、「耐候性能・防水性能が付与された下塗り塗料」を使用し、塗膜だけでなく屋根材自体まで劣化を最小化する塗装を標準仕様としています。
- 紫外線劣化
- 熱劣化
- 水分劣化
-
遮熱型・超耐候型の中塗り塗料を使用
色変えによって細部までしっかり塗り込むことができます
屋根の場合も外壁同様の考え方となります。中塗り工程とは、上塗り塗料の1回目と言い換えることもできます。そのため、昔から悪質な業者というのは、この中塗り工程を省き、下塗りと上塗りの2回塗りで仕上げることがほとんどです。
この手抜きを予防するためには「工程進捗の見える化」をしなければなりません。これを拒む業者であれば、たとえ工事金額が安くても依頼しない方が良いと判断することを推奨いたします。
屋根の場合は外壁以上に早期色あせやハガレによるトラブルで逆に工事金額が高くなり、精神的にも悲しい気持ちになることを、すでにそれを経験された数多くのお客様によって実証されているからです。中塗りを上塗り塗料とは違う色で塗ることによって、手抜き予防になることはもちろんのこと、塗る側の私たちにとっても100%塗り残しなく隅々まで塗り込むことができ、結果的に細部まで美しさと耐候性能を付与したお家へと繋つながっていきます。とくに屋根の場合は太陽光による照り返しで視界が悪くなりがちなため、人為的ミスまでも未然に防ぐ意味でも色変え工法を推奨いたします。
屋根の場合も外壁同様に防熱バキューム技術TMの採用により、この中塗り工程のなかで特殊な防熱加工を施していきます。この技術により、防熱(遮熱・断熱)機能が付与され、強力な熱劣化から塗膜だけでなく、屋根材ひいてはお家自体の劣化を最小化し、負担を軽減する対策を施していきます。
- 紫外線劣化
- 熱劣化
- 水分劣化
- 酸性劣化
- 塩害劣化
- 摩耗劣化
- 微生物劣化
-
遮熱型・超耐候型の上塗り塗料を使用
塗膜の「層」と「厚み」まで意識して仕上げていきます
屋根の場合も外壁同様の考え方となります。下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれで色を変えて塗ることで確実な施工と品質向上を実現する私たち美匠未来建設のこだわりの一つです。
外壁最後の仕上げ工程に入っていきます。下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれで色を変えて塗ることで確実な施工と品質向上を実現する私たち美匠未来建設のこだわりの一つです。一層一層を確実に形成し、強い塗膜をつくっていくことがお家を長持ちさせるために必要な絶対条件となります。出来上がった塗膜はお客様が見てわかるほど、しっかりと強靭で厚い塗膜によって守られていることが実感できると思います。
そして、屋根には中塗り層だけでなく上塗り層にも熱対策を施すことが大切です。その代表的なものが遮熱(しゃねつ)機能を付与した遮熱塗料を使用することです。しかし全ての遮熱塗料が同じ性能を発揮するかと言えばやはり違いは出てきます。遮熱性能の差も出ますが、顕著なのは早期色あせ(色とび)の症状です。
遮熱塗料特有の顔料設計により、紫外線に弱い顔料(有機濃彩色)を使用せざるを得ない安価な遮熱塗料の場合は、5年以内に早期色あせ(色とび)が起きることが非常に多いため注意が必要です。そのため私たちは顔料設計から見直し、有機濃彩色を使わない最新の遮熱顔料を使用した次世代型の遮熱塗料のみを使用するようにしています。
別のお家のベランダ(FRP防水仕様)にて施工事例をお伝えさせて頂きます。
- 水分劣化
- 摩耗劣化
-
ベランダ防水塗装 施工前
-
アセトン拭き
-
ベランダ防水塗装 下塗り
-
ベランダ防水塗装 中塗り
-
ベランダ防水塗装 上塗り
-
ベランダ防水塗装 完成
雨水を内部に侵入させない強靭な防水塗膜をつくります
ベランダ床は雨水がたまる部分であり、人が歩くことによって塗膜が摩耗する部分でもあるため、専用の強靭な塗膜を形成する必要があります。塗料メーカーによって施工方法が変わりますので(塗り回数やアセトン拭きの有無など)、ここでは代表的な仕様をご紹介させて頂きます。
高圧トルネード洗浄にて旧塗膜や汚れなどを取り除き、アセトンにて油分を拭き取り、防水塗料がしっかりと密着する下地をつくります。下塗り塗料にて密着性を高めていきます。中塗りと上塗り工程にて防水塗料を2回塗りして仕上げていきます。
注意点としては、施工後には防水加工により雨水が撥水(はっすい)することが多いため、水たまりのような状態になり、滑りやすくなってしまうことです。防水性能を発揮させるためには致し方ないことではありますが、対策としてはモップ等をご用意頂き、雨天後にサッと拭き取って頂くことで滑り止め効果だけではなく、いつまでもキレイなベランダを保つことができるようになります。
現在の住宅のベランダ防水で最も多い仕様が「FRP防水」ですが、その他にも「ウレタン塗膜防水」「塩ビシート防水」「ゴムシート防水」「アスファルト防水」などがあり、その種類と劣化状況に応じて様々な防水工法がありますので、調査診断時にきちんと適切に見極めていく目と経験が必要になります。
- 紫外線劣化
- 水分劣化
- 酸性劣化
- 塩害劣化
- 摩耗劣化
-
雨どいは目粗し後、
上塗りを2回塗装していきます -
破風板・鼻隠しは浸透下塗り後、
上塗りを2回塗装していきます -
シャッターBOXはサビ止め塗装後、
上塗りを2回塗装していきます -
水切りはサビ止め塗装後、
上塗りを2回塗装していきます
付帯部にも外壁・屋根と同グレードの塗料で塗装していきます
付帯部に関しても手を抜くことなく、外壁・屋根と同グレードの塗料にて塗装していきます。この塗装仕様が極めて大切であり、外壁に15年耐候以上の最高級塗料を使用したとしても、付帯部に関しては4年耐候程度の安価塗料を使用する業者が多く、年数の経過とともにお家の色あせ具合がチグハグな状態になってしまうからです。
だからこそ美匠未来建設の塗装工事では、外壁・屋根・付帯部、すべてにおいて同グレードの塗料を使用し、同時期に揃って劣化し、同時期に揃って再塗装を行うことでムダを省くことができ、長期的に見てもコストパフォーマンスの高い塗装仕様となっています。チグハグな状態になってしまうアンバランスな塗装仕様というのは塗装業界全般的に常識となってしまっているため、いかに常識に抗い、お客様の立場に立った塗装工事・施工品質を提供できるかが、その塗装会社の持つ使命感や責任の大きさとして表れてくるものと思います。
完成!
(タッチアップ補修、最終点検、足場解体、清掃、近隣挨拶 済)
傷んでしまったお家に耐候性能と機能性能が加わり、
美しく強く生まれ変わりました。
-
施工後 家全体
-
施工後 屋根部分
このようにして、傷んでしまったお家が新築以上の美しさと強さを持って生まれ変わっていきます。お客様にとって塗装期間中は日常とは違った生活をおくることになり、ストレスに感じる部分も出てくるかもしれません。しかし約2週間の塗装期間が空けた時には、その感情が吹き飛び、改めて美しく生まれ変わった我が家に感動される方も多くおられます。そして、いつも何も言わずに家族を支えてくれていた我が家に対して、改めて愛着を持つきっかけとなるのも塗装工事の役目だと私たちは思っております。
さらに私たち美匠未来建設の
外壁塗装・屋根塗装では、
- 20年後でも傷みが少なく快適に過ごすことを目的とした施工を標準仕様としております。
- 塗膜の傷みの奥にある「お家自体の傷み」を最小化するための技術が使われております。
- コストパフォーマンスが高く、一般塗装の30%UPの費用対効果が期待できます。
これがお客様ご家族様の末永く安心できる暮らしへとつながり、
大切なお家の長寿化につながると信じているからです。
美匠未来建設 株式会社
代表取締役 高橋 明暉
■一級塗装技能士
■建築塗装指導員
■塗料/工法 開発技術者
■日本建築塗装職人の会 技術顧問
■日本建築業者協議会 常務理事
美匠未来建設は、施工部だけでなくお客様対応を行う責任者から代表にいたるまで技術者上がりの組織で成り立っています。そのため自然と施工には厳しい目と管理体制が構築されていきました。
しかしそれがお客様ご家族様と大切なお家にとっては最も大切なものだと思っています。外壁塗装・屋根塗装は技術仕事であり、技術仕事は少しの気の緩みや追求心の欠如があると、たちまち施工品質の低下や仕上り不良、トラブル、事故 等につながってしまうからです。
常に高い意識と目標を持ち続けていることが唯一の予防策だと私は思っております。それは美匠未来建設の社風としても根付いているため、おかげ様で今日まで大きな事故やトラブルがなく、ただただ品質を追求する仕事に打ち込むことができ、感謝の思いしかありません。
この皆さまから頂いた仕事に打ち込める環境を大切にし、「塗装技術の向上」「施工品質の追求」への責任を果たし、お客様ご家族様・地域の方々へ感謝の思いを御返ししてまいります。
「塗装工程の基本」を読まれた方は、こちらのページも読まれています。